光ファイバーおよびフォトニック測定システムは、測定と制御に革新的なコンセプトを創り出す機動力となると同時に、まったく新しい応用利用の分野を切り拓いています。エネルギー効率の最適化に貢献し、新しい未来志向の市場にとって重要な革新的存在となっています。 フラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所(HHI)光ファイバー・センサー・システム(FS)事業部は、新世代のフォトニック・センサーに関する応用指向の研究にしっかりと取り組んでいます。このセンサーは、極小化、優れたネットワーク通信容量、超低電力消費量、さらにエネルギーの完全自給を特徴としています。 |
これに対する課題は多岐にわたっており、新素材の研究が必要なほか、チップ基盤のフォトニック・センサーとセンサー・システムの製造に向けた新しい概念と併せて、超短パルスレーザーを用いた集積光学素子の新しい処理方法の開発が必要とされています。
光ファイバー・センサー・システム事業部は、ゴスラーのエネルギー・キャンパス内に位置し、近くにはニーダーザクセン・エネルギ ー研究センター(EFZN)とクラウスタール工科大学があります。
研究グループ
光ファイバー・センサー・システム事業部(HHI-FS)では、3つの研究開発グループにおいてフェムト秒レーザー技術の応用研究に取り組んでいます。
・ファイバーラボ・グループでは、電池安全工学、インダストリー4.0、海事および医療分野に応用される新しいファイバーラボ(lab-in-a-fiber)技術基盤の確立に重点を置いています。
・表面処理グループでは、フェムト秒レーザー技術の応用による新世代の電極および熱冷却素子用の新材料の開発を行っています。
・高度センサー・グループでは、集積光学センサーなどに使用される透明材料の加工処理に取り組んでいます。
プロジェクト
現在HHI光ファイバー・センサー・システム事業部が行っている研究は、欧州および国家レベルの民間/公的資金による20件以上のプロジェクトが基盤と なっています。フェムト秒レーザー技術は、インダストリー4.0、電池安全工学、医療分野への応用研究プロジェクトのほか、新しいガラス/ポリマー/結晶 /金属材料の機能化に向けたさまざまな基礎研究プロジェクトに応用されています。